商船三井の買い場はいつ? 買い時を考えてみる!
商船三井の買い場はいつ? 買い時を考えてみる!
商船三井の配当利回りが、17%超となって話題となっています。破格の配当金が実施できる秘密として、本業のLNG船の輸送単価が好調だったことが背景にあります。一方で、実際に配当が実施されるのは年に2回。9月と3月となります。いつ頃買うとお得になるかどうかを考えてみます。
買い時その1 株価位置が3000円を切ったとき
商船三井 (9104)の株価は、2022/12/24時点で3365円となっています。株式分割等を考慮した場合、実質的な上場来高値水準として、3500円台となります。とはいえ、予想PER1.5倍とめちゃくちゃお得です。一般的な適正PERとして、12~15倍が適正といわれているので、指標面だけをみるとお得そうですね。では、なぜ割高だと考えられるのか?
商船三井自身も課題にしているのですが、海運業はとても不安定な事業です。ここ10年間でも赤字だった年度が、3度あるそうです。そのため、海運業各社は事業を分散化させることを経営課題にしています。同業他社の日本郵船(9101)は、陸運業を強化し、事業の多角化を進めています。では、商船三井は、どのように事業を分散させているのでしょうか?
その答えは、不動産事業の強化と豪華客船事業を強化することのようです。2023年3月期の業績予想でも、純利益で8000億円規模を見込んでいます。その多くの利益を米国や国内のテナントビルなどを購入することで安定収益を見込んでいます。数年後には、収益の不安定さは緩和される可能性はあります。
その一方で、肝心のLNG船の価格は2022年後半より価格の低下となっており、2023年以降も同じ傾向にあります。そのため、業績だけを見たら、現在の業績が維持される可能性は低いと考えらます。そのため、3月の権利取りを迎える頃に伴って、株価は下げる可能性が高いと考えられます。ですので、少なくとも3,000円を切ったときが1つの買い時といえそうです。
買う時に考えること
来期以降は、業績が落ちていくことが考えられます。そのため、2023/3/29の権利取りで、配当金を受け取る権利を得た後、2023/3/30には、株価が大幅に減少することが考えられます。権利落ちで株価が減少するからです。そのあと株価が戻るかを考えるのが大事かと思います。恐らく現在の3400円近くの水準には戻らない可能性が高いと考えられます。ですので、購入する水準として3000円を切ったときが買い時と予想します。最後に参考までに現在のチャートを掲載します。

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