買うべきでない株をご紹介、理由を解説

買うべきでない株をご紹介、理由を解説

 株式投資道場では、初心者が長期的な視点で買うべきでない株をピックアップします。もちろん上場している企業はとても多くあるので、全銘柄についてご紹介することは出来ませんが、少なくとも買う際は、とてつもなくリスクを認識したうえで買うべきかどうかを判断できるようにご紹介できればと思います。





 これらは、あくまでもいくつかの事例の例示にすぎませんが、少なくとも上記の事象が出ている企業は、基本的な長く反映することは難しい=株価が上がる可能性が限りなく低くなっていることを示しています。もちろん、上記の銘柄については、すべての事象を示しているわけではありません。ただし、少なくとも上記の銘柄を把握できれば、少なくともリスクを少し下げることが出来たい出来ます。そんな事例をご紹介できればと思います。



1. 100円以下の銘柄

 まず、100円以下の銘柄は買ってはいけない株の典型例です。というのも、100円を切った銘柄について、機関投資家=プロ投資家は、株式の購入を社内規定でシャットアウトするのです。そんな銘柄を何も知らない初心者は、買ってしまい、手痛い目にあってしまうのです。

 100円以下の銘柄は、倒産株価と呼ばれます。売買するのは基本的に個人投資家のみになります。アベノミクス前は多くの日本を代表する企業が100円を割っている状況でした。この時は、プライムに上場する企業も軒並みやばい状態になっており、あえて買うという方法もありましたが、現在100円を切った株を買うのは、よほどその企業のことを知っており、自信がないのでしたらお勧めはしません。

 ちなみに、100円を切った銘柄の中でも、10円を割った銘柄は、3か月以内の上場廃止リスクが高いと市場が判断した銘柄です。参考までに知っておいてください。



2. 不正報道が出てくる企業

 つぎに、注意してほしい銘柄は、不正報道が出てくる企業です。これらの報道が出てくるということは、上層部が腐りきっている可能性や、一般的な社会でやってはいけないビジネスに手を染めているなどが世の中に公になってしまっています。今までまかり通っていたことが通用しなくなったということを示しています。

 不正報道が出たということで社内の管理体制がおかしかったことが明らかになったケースがあります。例えば、グレイステクノロジーという企業です。売上高を4割水増ししたことが表ざたになったことで、最終的に上場廃止に追い込まれています。

 この他にも、お金の使い込みや、社員を自殺に追い込むなど社会的に許されないやり方が社会的に明らかになった場合も、経営を揺るがす場合もあります。



3. ブラック企業やリストラを繰り返す企業

 長時間労働を強いたり、残業代を支払わない企業、パワハラを強いる俗にいうブラック企業は、企業イメージを棄損させるからです。また、社員の離職率も高くなり社内にノウハウが残らなくなること、口コミサイトなどに悪い評判が書き込まれることにより、長期的な視点で成長できるかが判断できます。

 また、リストラを繰り返す企業は短期的には確かに株価は上昇します。人件費を削りコストダウンができるので業績が良くなるからです。ただし、リストラを実施すると社内の感じが悪くなるのと、基本的に優秀な人から先に辞めていき、残っていくのは他社で通用しない人が残るので、長期的には活気が一気に悪くなっていきます。その最たる例は、リストラの先駆者といわれたパイオニアです。最終的に上場廃止になっています。

4. 継続企業注記銘柄に選定されている企業

 継続企業注記銘柄されている企業は、東証が危ないという話を投資家に注意を促している状態です。いわばイエローカードが出ている状態ですが、ここに選定された企業の多くが上場廃止になっているケースも少なく注意が必要です。

コード 銘柄 発表日 注意点
1757 中小企業HD 2010/2/12 社名変更頻発
6416 桂川電機 2012/5/18 デジタル多機能プリンターの赤字が大きい
9318 アジア開発キャピタル 2014/5/20 特設注意銘柄に指定。最悪2023年2月末に上場廃止が決まる
3727 アプリックス 2015/11/11 祖業のソフト基盤技術から撤退するなど経営再建中
2321 ソフトフロントHD 2016/1/29 主要となる事業がない
2901 石垣食品 2016/1/29 事業の柱となる事業のビーフジャーキーなどの食品事業が迷走
5216 倉元製作所 2016/11/14 経営再建中
8107 キムラタン 2017/2/10 子ども副事業が大幅赤字
3224 ゼネラル・オイスター 2017/2/14 海産物の加工事業が迷走中
2338 クオンタムソリューションズ 2017/4/28 まつげサロン事業が迷走
2586 フルッタフルッタ 2018/5/18 主力のアサイーなどの販売先の高級スーパーの不調
1711 SDSホールディングス 2018/8/10 自家消費型の小型太陽光発電装置の開発で経営再建目指す
3672 オルトプラス 2019/2/14 スポーツ関連アプリが不振
3070 アマガサ 2019/3/20 主力の靴販売が不振
2134 燦キャピタルマネージメント 2019/5/15 ゴルフ場運営が想定以上に悪化
6731 ピクセラ 2019/5/15 4K関連製品が部品不足で売れる主力商品少ない
6740 ジャパンディスプレイ 2019/5/15 中小型液晶パネルの販売不調で、経営再建模索中
7777 スリー・ディー・マトリックス 2019/6/24 新薬の販売で承認が得られず、赤字幅拡大
9812 テーオーホールディングス 2019/7/16 流通事業が赤字
7815 東京ボード工業 2019/11/14 首都圏で木質廃棄物処理を独占するも燃料費の高騰に苦しむ。黒字化が課題
5341 アサヒ衛陶 2020/1/20 トイレなどの衛生陶器の事業が原材料費の高騰で苦しむ
3667 enish 2020/2/13 ソーシャルアプリの経営が下火に
3350 レッド・プラネット・ジャパン 2020/2/14 訪日客向けホテル1店が赤字で事業迷走
3053 ペッパーフードサービス 2020/3/25 いきなりステーキ大量閉店で事業継続が黄色信号
6085 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン 2020/5/14 コロナ禍でイベント縮小
3133 海帆 2020/5/15 コロナ禍で居酒屋事業下火
9610 ウィルソン・ラーニングワールドワイド 2020/5/26 中国の都市封鎖で集団研修の受注減
2798 ワイズテーブルコーポレーション 2020/6/12 コロナ禍で居酒屋事業下火
2721 ジェイホールディングス 2020/6/16 太陽光発電が振るわず赤字
7918 ヴィア・ホールディングス 2020/6/26 コロナ禍で居酒屋事業下火
2404 鉄人化計画 2020/7/15 コロナ禍でカラオケ事業下火
8783 GFA 2020/8/13 不動産投資大幅赤字
8143 ラピーヌ 2021/2/5 百貨店向けのアパレル事業の赤字
9271 和心 2021/2/12 着物レンタル事業の赤字が重し
6561 HANATOURJAPAN 2021/2/15 韓国人向けの訪日旅行がコロナで消失
6573 アジャイルメディア・ネットワーク 2021/7/14 役員が逮捕
2778 パレモ・ホールディングス 2021/10/4 アパレル店の事業継続できるか黄色信号
6173 アクアライン 2021/12/15 水回り事業のスタッフの大量退職で人材不足
3664 モブキャストホールディングス 2022/2/14 雑貨店販売の不振
2743 ピクセルカンパニーズ 2022/2/15 金融機関向けの開発が出社制限で赤字へ
6547 グリーンズ 2022/5/13 コロナ禍でホテル事業赤字
6548 旅工房 2022/5/13 コロナ禍で旅行需要低迷
6659 メディアリンクス 2022/5/16 ロシアの撤退で通信機器事業が不振
6721 ウインテスト 2022/8/15 半導体不足で検査機器不足
2340 極楽湯ホールディングス 2022/8/26 円安で燃料費高騰。極楽湯の事業継続に黄色信号
3814 アルファクス・フード・システム 2022/11/14 外食向けPOSシステムが部品不足で事業継続に黄色信号
星 一
星 一(ほし・はじめ) Hajime Hoshi
株式投資道場管理人

1987年生まれ。ファイナンシャルプランナー2級、簿記3級、日経テスト700点などの資格を有する。金融系メディアでディレクション運営や、株式デモトレードアプリの企画運営などの経験を持つ。仕事の傍らで時間のある時にサイトの更新を手掛ける。



 

 

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