PERは企業の割安度を測る指標
そもそもPER(株価収益率)とは?
皆さんは普段の生活で買い物をどのようにされますか? 例えば、100gで500円する牛肉を買うとします。選ぶポイントとして、牛肉1g当たりの値段、牛肉の品質などを見定めながら、最終的に購入するかの判断をします。場合によっては、別のお店と比べて比べることもあります。株式投資でも見定める基準の1つがPERなのです。これからPERの見方について詳しく説明していきます。
そもそもPER(株価収益率)とは?
PERとは会社の業績への期待値を数値化したものです。1年後の会社の業績予想に対して、割安か割高かを判断できるのです。具体的に日本のPERはおおよそ15倍程度が一般的でそれより低ければ、割安・高ければ割高だと判断されます。
PERが高い=割高 PERが低い=割安
PERは証券会社やヤフーファイナンスなどでも簡単に確認できます。確認してみましょう! その結果、PERが10倍だったら買いだということが判断できます。
そもそもPER(株価収益率)とは?
PERはその会社への期待値です。その期待値はIT産業のように今後も成長が見込める業界、造船業界や鉄鋼産業のように今後の成長が見渡せない業界と比べると倍率は変わってきます。この違いを考慮しながら確認した方がよいでしょう! また、リーマンショック後の時は日本全体が先を見渡せなかったため、PERはかなり割安でした。英国風のお酒を提供するハブ(3030)のPERは、2008年当時7倍程度だったと言われています。

一方で上記のPERをご覧いただきたいのですが、白猫プロジェクトなどのゲームアプリを手掛けるコロプラの2021年9月時点の株価は30倍超です。この会社にはそれだけ期待値があるのですね。場合によってはPER100倍を超えることもあります。2000年当時のヤフー(現Zホールディングス)はPERを優に100倍を超えていた時代もあったようです。
PERが割安でも買ってはいけない銘柄もある?
PERがいくら割安となっていても買ってはいけない銘柄があります。それはPERが低くなっていても将来性のない銘柄には価値がないからです。例えば、パイオニアです。2009年頃のプラズマテレビの失敗以来業績が上向かず、2009年に3月に上場廃止になっています。当然PERは最悪です。このように主力事業が死に絶え、一時代の役割の終えた企業への投資は避けるべきでしょう。
この点は恋愛と似ているかもしれません。旦那さんになるである方を選ぶとき、好きだからではなく、収入や将来出世するかなども判断材料になるかと思います。逆にどんなに好きになっても、プータローだったり、借金があったり、年収300万円だったりしたら選びにくいと思います。PERの選別はまさに将来の旦那さん候補が優良株かどうかを判断するときに使われる指標なのです!
ちなみに赤字企業はPERは算出できないので、「-」となっている企業への投資はそもそもNGですよ。
PERまとめ
【ここで学んだこと】
・PERが高い=割高 PERが低い=割安
・日本企業のPERの平均は15倍
・業種によってのPERの値は変わってくる
・PERが低くても将来性の会社への投資はNG
・赤字企業はPER「-(表示なし)」
・証券会社を徹底比較