三菱電機、社内にはびこる不正体質

三菱電機、社内にはびこる不正体質

 導入部分

 三菱電機の品質不正問題が止まらない。同社は、鉄道車両向け製品などの不正検査が相次いで発覚しているが、調査の実態を解明しようと調査委員会を2021年7月に発足。調査委は2022年5月に3回目となる中間報告を公表し、不正件数は累計で148件となった。三菱電機の不正問題は、日本の経済の沈没を象徴する出来事になる。

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 詳しく解説

 2021年、本来なら創立100年を迎える記念すべき年に長年隠し続けてきた不正問題が三菱電機に牙をむきだし始めた。その結果、杉山武史前社長が引責辞任となり、漆間啓新社長が後を継ぎ、難局に立ち向かっている。しかしながら、長年不正体質が染みついた閉塞した社風を変えるのは簡単ではない。

 それは、資料の作成1つをとっても現れている。資料作成を指示された部下は、さらに部下へそしてさらに部下へと現場の末端の担当者が資料を作成する。普通の感覚なら作成した人間が発表するべきだが、成果は指示された中間の上司が成果だけを持っていく。この体質はいびつに感じる。中間の人間は仕事をしているのかといった疑問も沸くし、ここからきちんとした成果が出ていくかが全く見えない。普通に考えて、中間の人間はリストラしたほうがいいくらいだ。

 しかも上からの圧力が絶対の縦社会のため、昔気質の体育会系の発言が絶対視される。この体質により、ミスは許されず、新しい挑戦に対する根を摘んだことにより、社内は委縮していったと想像できる。それも何十年も続いてきたため、不正をごまかすスキルだけが、成熟していき、技術は磨かれてこなかった。

 形だけのコンプライアンス、挑戦していく風土が失われていったため、生産的な労働は生まれない。確かに多くの方はまじめに働くが、現状維持の考えしかなく、現状の技術を向上させるアイディアや社内の中のわくわく感が消滅していく。上司の圧力で現場を変えようとする。かつての日本人は命がけで働き、成果を上げてきた。

 その一歩で世界では米国を始めとして、ITの力で頭を使って生産性を高めてきている。企業によっては、エクセルはもとより、AIなどの力も総動員しながら、何十倍もの生産効率を達成させる。こうした世界に対して、部下を締め付けるやり方が、世界と渡り合っていくのに通用しなくなったという見方もできる。

 上司になったら偉いという、風土を変えていかなくては、三菱電機の再生はないと考えられる。こうした風土が優秀な人材が日本企業への就職に疑問を持ち出し、結果優秀な人材の流出が始まる。三菱電機の「不正」「パワハラ」体質について、インターネットで簡単に検索できる。今後優秀な人材が集まるか疑問だ。

 その一方で2012年からの約10年間で、600円から1400円近くにまで倍増させている。ただ、不正事件で現場が停滞しているうちに、技術的な優位が失われていく。長期的には同社のパワー半導体の分野は世界的な競争の中で戦っていかなくてはならないからだ。2022年時点で株価が好調な要因は、円安による効果だといえる。この円安が一服したとき、三菱電機の改革を成し遂げなければいけないが、猶予がどのくらいあるか、注目だ

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