相場事例その5 高齢者ビジネスで信頼失墜のPCデポ

相場事例その5 高齢者ビジネスで信頼失墜のPCデポ

 導入部分

 高齢者に分かりにくい契約スタイルを結んだ後、解約時に法外な解約手数料を求める手法がSNSで大炎上した事例です。2016年にけんじさんの父(当時80歳)がPCデポで36ヶ月契約で月額1万5000円にも及ぶ契約を結ばせて、解約時に20万円にも及ぶ手数料を請求されたことをSNSに投稿したところ、大炎上しました。大炎上する前まではPCデポは、超優良企業だと投資家に評価されていましたが、その源泉は高齢者を騙して月額・解約時問わず法外な契約を結ばせるものでした。

LINE証券

 詳しく解説

 ピーシーデポコーポレーションは、2016年にSNSで炎上した際の対応を誤ったことで、株価の急落を招くなど投資家の批判を浴びました。けんじさんがSNSで投稿した後、株価は数百億円単位で急落しました。これに対して、流石に恐怖を覚えた経営陣は、次のプレスリリースを発表する事態になったのです。

 PCデポは、野島廣司氏が経営するノジマの弟にあたる野島隆久氏が経営している会社です。兄の会社とは資本的なつながりはありませんが、廣司氏や親族が運営するティーエヌホールディングスはノジマの第4位の大株主、PCデポの筆頭株主となっています。ちなみに、ノジマは、かぼちゃの馬車などのシェアハウス問題で経営が悪化したスルガ銀行を傘下に収めているのです。

 株価は当時、1200円を超えていましたが、事件後600円を割ってしまったのです。今では収益面で改善しているようですが、2020年8月時点で600円近辺と回復途上となっています。

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証券会社の資金を運用して、利益を上げる株式ディーラー。刻一刻と変化する株価に一喜一憂し、1日に5億~50億の金を動かし続ける彼ら。映画などでアメリカウォール街の内幕などは描かれることがあるが、日本のプロ株式ディーラーの世界はほとんど語られることがない。本書では知られざる「きな臭すぎる株と金の世界」の内幕を大暴露する。

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