Abema.tv・競争激化で累積赤字1000億円

Abema.tv・競争激化で累積赤字1000億円

 導入部分

 サイバーエージェントの傘下のAbema(アベマ)が苦戦しています。6年連続で赤字を積み上げ、累積赤字で1000億円に達しています。海外勢のフリックス、米アマゾン・ドット・コムとの熾烈な競争を強いられています。ネトフリの「ベーシック」プランは月額990円、対するAbemaは月額960円と大差はない状態。サイバーエージェントは今後の戦略の見直しを迫られています。

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 詳しく解説

 サイバーエージェントが発表した、2021年9月期の決算は、売上高が6664億円(前の期比39.3%増)、営業利益が1043億円(同3倍)、最終利益が415億円(同6.2倍)と絶好調です。好調の要因は、ゲーム事業のスマホゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のヒットで前の期の3倍の964億円となり、会社全体の9割を稼ぎだしました。一方でAbema事業は、営業損失で150億円となり、累積赤字で1000億円にまで積み上がっています。

 Abema事業の収益は、利用者からの月額の課金収入と動画内の広告収入が売り上げの約半分を占め、利用者の増減による影響が大きくなっています。有料会員は20年12月末時点で92万人と公表して以降、明らかにしていません。

 一方で、2016年の開局以来5年間で7300万DLを達成。Abemaは、大谷選手の効果などを背景にMLBコンテンツを拡充させ、ウイクリーアクティブユーザーを伸ばしています。しかし、海外勢とのし烈なシェア争いで定額制動画配信サービスで苦戦を強いられています。

 調査会社のジェムパートナーズによると、定額制動画配信サービスのAbemaのシェアは2.4%と、ネトフリ(19.5%)やアマゾンプライムビデオ(12.6%)を下回っています。価格競争で勝負が難しい中、海外勢が独自に番組やドラマなどを製作する圧倒的な企画力を持ち、価格競争でも強気で攻められているのが現状。

 定額制動画配信サービスでは、黒船の来襲に国内勢は防戦一方ですが、プラットフォームを築き上げた後の膨大な利益は、魅力的です。今後Abemaが黒船を駆逐打出来るかに注目です。個人的には日の丸勢が攻勢を強めていけるように祈るばかりです。

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