ワタミが再ブラック化・「ワタミの宅食」で奴隷労働

ワタミが再ブラック化・「ワタミの宅食」で奴隷労働

 導入部分

 ワタミがブラック企業に逆戻りしています。長引く緊急事態宣言の延長で系列の居酒屋の業績が一気に悪化、生き残りをかけて焼肉屋への業態変更や日本政策金融公庫から120億円の緊急融資を受けます。その一方で、収益の拡大が見込める「ワタミの宅食」への従業員への締め付けが横行しているのです。

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 詳しく解説

 渡辺美樹氏は2019年、参議院の任期満了で退任し、ワタミへ復帰します。しかし、コロナの影響で居酒屋の経営が悪化。居酒屋(ミライザカ)から焼き肉屋(ワタミの焼肉)への看板の架け替えを急ぎます。

 そんな中で、ワタミは固定費の削減も成功させます。不採算店150店舗を閉店、既存の家賃の減額交渉も成功させ、100億円の固定費削減に成功させます。2021年3月期(業績)について、売上高は+608億円(前期比33.1%減)、営業損益は-97億円(前期は+97億円)、最終損益は-115億円(同-29億円)でした。100億超の赤字で固定費を探減させることは喫緊の課題でした。

 ワタミは2013年の渡辺美樹氏が国会議員になったことでブラック企業のイメージを一新させます。渡辺氏の後を継いだ清水邦晃氏は、ブラック企業の「和民」から「ミライザカ」や「鳥メロ」などへの看板の架け替えます。ブラック企業の代表格だった「ワタミ」を会社名から消すことで、失った利用者の呼び戻しを成功させます

 コロナで居酒屋の消滅危機を迎えたことで、トップに復帰し陣頭指揮を執ります。特に「ワタミの宅食」に事業存続の中核に添えます。その過程で時間外労働140時間を超える残業を社員に強いて、奴隷化を復活させます。しかも、新卒並みの低賃金で働かせます。ワタミの復活には、2008年にブラック企業認定されたときのように数百人の社員の犠牲が関係しています。

 ワタミが存続できなければ、確かに数百人の従業員が路頭に迷います。けれど100時間を超える時間外労働などを強いていく体制を許していいわけではありません。今後数年間で多くの死人を出すなどの社会的弱者を生み出すからです。

 株式市場が今後ワタミにどのように評価するかは注目材料です。度を過ぎた労働を改め、社員と共存しながら業績を回復させられるかが、長らく利用者から愛される会社になるか消滅してしまうかの試金石になります。渡辺氏が自分を変えることができれば、ワタミは残ると思いますが、そのハードルは甘いものでは無さそうです。

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