任天堂など3社が日経平均株価に新採用

任天堂など3社が日経平均株価に新採用

 導入部分

 菅義偉首相が次期衆議院選挙に出馬しない方針が示されたため、日経平均は3万円台を回復。こうした中で、日経平均を出している日本経済新聞社は2021年9月6日、日経平均225の1年に1度の定期入れ替えを発表! キーエンス、村田製作所、任天堂の3銘柄を10月1日から構成銘柄に採用すると明らかにしています。

 詳しく解説

 今回採用されたキーエンス、村田製作所、任天堂の3銘柄は以前から日経平均に採用されてもおかしくないのに採用されてきませんでした。その理由は3銘柄が株価1万円を超える値嵩株であったためです。キーエンスの7万2000円台をはじめ、任天堂は5万5000円台、村田製作所も1万円を超えています。

 これだけ値段が高い銘柄をそのまま採用しちゃうと、日経平均の連続性が失われてしまう懸念があったため、これまでは採用されてきませんでした。今回採用された背景には、今回から指数に採用するときの株価を調整する「株価換算係数」を採用し、株価への影響を下げたことが大きな理由です。具体的には、キーエンスと任天堂を「0.1」、村田製作所を「0.8」としています。簡単に言うと、キーエンスと任天堂の株価を10分の1、村田製作所の株価を8割に減らして、株価へのインパクトを減らそうとしているのです。

 ただし、ファーストリテイリングやソフトバンクGなどすでに日経平均に選ばれている株については、「株価換算係数」を採用していません。つまり、株価の指数はめちゃくちゃのまま運用されているのです。

 余談ですが、日清紡ホールディングス、東洋製缶グループホールディングス、スカパーJSATホールディングスが今回指数から除外されています。

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