半導体不足深刻、トヨタ減産迫られる

半導体不足深刻、トヨタ減産迫られる

 導入部分

 コロナウイルスが世界的に拡大していますが、半導体不足も自動車業界に激震を走らせています。2021年に入ってからホンダ、日産など大手自動車会社で減産を迫られています。ただし、年前半はトヨタは他社を圧倒する調達力で半導体部品を調達し、危機を乗り越えていました。ところが、そんなトヨタでさえ、9月になると、5割に相当する36万台の減産を迫られます。

 詳しく解説

 半導体不足が生じた理由は、コロナ禍による需要減少です。コロナウィルスの蔓延によって経済が停滞すると予測されたため、需要が少なくなると考えた半導体メーカーが、減産したり、設備投資を抑制したりしたのです。しかしながら、巣ごもり生活によるIT機器の需要増や、不特定多数と接触しない移動手段としてクルマの販売が好転したため、半導体の奪い合いが生じます。

 結果、以前から半導体メーカーと密接なパイプを持っていたIT機器メーカーは、供給を確保できましたが、半導体メーカーとの関係が弱かった自動車メーカーでは特に半導体不足が生じたのです。

 自動車各社は減産を迫られており、半導体不足が無ければ業績が上向いていましたが、半導体不足により自動車生産の見通しが立たずにいるのです。特に9月以降、部品の調達力が優れていたトヨタ自動車でさえ、減産を迫られており、日本経済を支える屋台骨に大きな影響を及ぼそうとしています。

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