不二家、賞味期限問題で山パンの傘下に

不二家、食中毒事件で山パンの傘下に

 導入部分

 不二家は2006年11月、埼玉工場(埼玉県新座市)の工場で消費期限切れの牛乳を使ってシュークリーム約2000個を製造し、1都9県に出荷していたことが分かっています。不二家は出荷後に事実を把握していたが、隠ぺいしていたことで、ブランド名が毀損し、業績が悪化。最終的に山崎製パンの傘下入りをして経営再建を目指すことになります。

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 詳しく解説

 不二家は、消費期限を1日過ぎた牛乳を使ってお菓子を作った事で、社会的な制裁を受けることになります。業績が急激に悪化していたのです。2007年1―3月には洋菓子以外の商品を店頭から撤退する動きが広がり、2006年3月期に続き、2期連続の巨額の営業赤字となりました。2006年のクリスマス商戦や2007年のバレンタインデー商戦に参戦できず、消費者の信頼は地に落ちています。

 また、1995年6月に食中毒が発生し、9人が嘔吐などの症状が出ていたが実に12年物期間隠ぺいしていることが明らかになっています。隠ぺい状態が報道機関により明らかになったことで、自力での再建が不可能になります。2007年春には山崎製パンと資本業務提携を結び、第三者割当増資を経て山崎製パンの持分法適用会社(当時の出資比率は35%)となりました。その後2008年にふたたびび実施した第三者割当増資を経て、山崎製パンの出資比率は過半超まで高まります。

 不二家が山崎製パンの傘下になったことで最大の弱点であったケーキやシュークリームなどの洋菓子の部門別の赤字を改善させます。ペコちゃん人形が店頭に飾ってある光景がお馴染みだったフランチャイズチェーンによるブランド販売が2002年以降赤字を抱えていました。

 コンビニが店舗網を拡大していくにつれ、洋菓子スイーツの商品レベルを上げていき、不二家のような洋菓子店の牙城を少しずつ切り崩されていきます。その経営危機を救ったのが山崎製パンでした。山崎製パンが持つコンビニなどの多様な販路を活用し、コンビニに展開することで業績を回復していきます。2020年12月期の連携業績は24億9700万円(前期比35.9%増)となるなど、現時点では信頼は回復しています。但し、食品製造業の業績について、食品管理を怠ってしまうと簡単に業績が悪化してしまうことを知っておく必要があります。

 2007年は雪印や食肉製造加工会社「ミートホープ」(同・北海道苫小牧市)の豚や羊の肉を混ぜた「牛肉ミンチ」の販売、8月には「石屋製菓」(同・札幌市)のチョコレート菓子「白い恋人」の賞味期限改ざん、10月には和菓子の老舗「赤福」(同・三重県伊勢市)の製造日偽装表示、秋田県の食肉会社による比内鶏加工品の原料偽装、料亭「船場吉兆」(大阪市)など食品偽装問題が社会問題化していました。

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