相場事例その15 大塚家具久美子社長の退任劇

相場事例その15 大塚家具久美子社長の退任劇

 導入部分

 大塚家具の創業家の大塚久美子社長は、2020年12月1日付で大塚家具の社長を退任すると発表しました。大塚家具は5期連続で赤字を見込むなど経営は混迷を極めています。ヤマダ電機の子会社になった後も経営の立て直しができず、混迷を極めたことで、実質的な解任を突きつけられたとする見方もあります。なお、2021年4月期業績予想について、売上高は304億2000万円(前期比20%増)、営業損益は26億円の赤字(前期は59億円の赤字)、最終損益は28億9000万円の赤字(同60億円の赤字)を見込んでいます。

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 詳しく解説

 大塚久美子社長は2015年、創業者で実父の大塚勝久氏との経営権の対立から、委任状合戦を繰り広げ、前社長から社長を奪取していました。一方で、お家騒動は、大塚家具のブランドイメージの毀損に影響を及ぼしています。高級路線で長く安心して使える家具を売りにしていただけに、家族内不和は、顧客の心の不安心理を掻き立てています。

 また、高級路線から低価格路線に舵を切ったことも大きく影響しています。自社のポジショニングをせず、イケアやニトリなど低価格路線の企業と競争を強いられたことで、赤字を垂れ流すことになっています。父の勝久氏が経営していた高級路線を軽視したことで、既存顧客の客離れを招いたことが影を落とす結果につながっています。

 大塚家具は2020年12月、ヤマダ電機の傘下に入ると発表。家具と家電の相乗効果を狙い、再起を狙っていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化など外部要因の悪化により、黒字転換を果たせずにいました。

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