経済ニュース その5 アジア通貨危機を振り返る

経済ニュース その5 アジア通貨危機を振り返る

 アジア通貨危機は、タイのバーツの暴落をきっかけにアジア各国の通貨が暴落し、経済危機を引き起こした事象です。ジョージ・ソロス氏が率いていたソロスファンドを筆頭にタイ政府に対して、バーツ売りを仕掛け1ファンドがタイ政府をどん底に突き落とすのです

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 詳しく解説

 ジョージ・ソロス氏は、アジア通貨危機で巨万の富を手にしますが、過去にもイギリス政府を相手に通貨攻撃を仕掛けたことがあります。1992年9月16日、100の銀行の支店から1兆2000億円の信用枠を取り付けます。その後、ソロス氏は、ドイツ連邦銀行のシュレジンガー総裁からドイツがポンド売りへの介入を行うことがないということを取り付けます。

 その後、イングランド銀行が公定歩合を2%引き上げると、それを手詰まり感と判断したソロス氏は一気に信用枠ギリギリまでポンド売りを行い、イングランド銀行を一夜で降伏させたのです。この事件により、ソロス氏は知名度を得るのです。ちなみに、この事件の影響もあり、イギリスはユーロ入りをせず、EU離脱への遠因にもなっていくのです。

 時はアジア通貨危機に戻ります。イングランド銀行を降伏させた知名度は、タイ政府を震撼させます。ソロス氏のバーツ売りに対して、タイ政府のドルの外貨準備が少なかったため、資金が底を尽き、バーツは急落することになるのです。このバーツの急落をきっかけに東南アジアや韓国などに大きな経済危機が訪れるのです。

 タイは、自国通貨を米ドルに固定するドルペッグ制を採用していました。これにより、為替相場が大きく安定します。貿易などを行う時は為替が固定された方が一般的に有利だからです。ところが、1995年に米国のルービン財務長官が「強いドル政策」を提唱したことにより、米国はドル高にシフトします。その影響で、貿易黒字で生計を立てていた、タイなどは貿易赤字に転落します。この貿易赤字とタイの通貨高との乖離に目をつけたヘッジファンドは通貨攻撃の材料とするのです。

 最終的に1997年7月2日にバーツとドルとのペッグ制を辞め、変動為替相場制に移行しました。これをきっかけにバーツは急落し、1米ドル=25.79タイバーツから7月末には1米ドル=32.07タイバーツにまで下落するのです。
詳しくは、アジア通貨危機とその電波を御覧ください。

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