経済講義 その8 映画館の料金は大人よりも学生の方が安いのはなぜ?

経済ニュース その8 映画館の料金は大人よりも学生の方が安いのはなぜ?

 導入部分

 映画館のチケットの代金は、なぜ大人と学生で異なっているのでしょうか? 社会人と比べて貧しいから割引をしているからと言いたいところですが、現実は違います。映画館が学生を割引くのは、その方が儲かるからです。企業戦略として、大人よりも安くすることで、財布の紐を緩めることが期待できるからです。

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 詳しく解説

 映画館の料金設定には、企業戦略が反映されています。上映から数日で話題を集めた「鬼滅の刃無限列車編」を例に説明をします。映画の販売サイトによれば、一般券は1,500円、ジュニア券は800円と、学生の方が半額近くに設定されています。アニメだということもありますが、10代の客層をメインターゲットにしていることが推測できます。ちなみに、どこまでをジュニア(大学生・高校生など)に含めるのかは、各映画館によって異なります。

 また、鬼滅の刃は、ジャンプを購読していた客層をターゲットにしています。つまり、20~40代で社会人の客層はすでに馴染みを持っていることも考えられます。漫画に馴染みのある世代が、映画などをきっかけに足を運ぶことは容易に想像できるので、あえて値下げをしなくても収入源になると見込んでいることも考えられます。残酷な話ですが、儲けられる客層には、値下げを行うことはしないのですね。

 一方で、若手の客層を取り込むことで儲けられる機会を確保できると見込んでいることも考えられます。また、学生は一般的に、社会人と比べて時間を持て余しているので、料金を安く設定すれば、来店の機会が増えると推測できます。これを「価格の弾力性」と経済学では言います。

 ちなみに、上記の理由に加えて、学生を安く設定している理由は、来場者数を伸ばせると見込んでいる、企業側の戦略でもあるのです。2回3回映画館に足を運ぶ可能性が高い学生が来場すれば、3人分として集計されるという事情もあるそうです。

※鬼滅の刃の写真は 公式サイトより抜粋しています。

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