経済講義 その5 なぜ借金はいけないと言われるのか?

経済講義 その5 公共料金はなぜあまり変わらないのか?

 導入部分

 日常でカードローンなどの借金をしてはいけないとよく言われています。その理由は金利にあります。カードローン自体の金利が年利10%程度のものはザラにあります。それだけ高額の金利だと10万円を借りただけでも、年間1万円の金利が発生してしまうのです。

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 詳しく解説

 カードローンなどの借金をしてはいけない理由は、年利10%と仮定すると、膨大な金額をカード会社に支払うことになるからです。しかも借金には恐ろしい、複利というマジックも隠されているのです。

 利息には単利と複利の2種類が存在します。単利とは10万円借りたとすると、1年後11万円、2年後12万円、3年後13万円…と増えていきます。一方で複利だと、1年後11万円2年後12万1000円、3年後13万3100円…いった具合に増えていきます。最初は増え方が少ないのですが、年を経るごとに指数関数的に増えていくので、とても恐ろしい仕組みなのです

 これはお金を貸す側にとっては、とても魅力的な仕組みですが、借りる側にとっては恐ろしい仕組みです。国が借入金の金利に上限を設けているのにはこういった理由があります。

 企業の事業資金の借り入れは、ここまで高い金利は通常は課されませんが、借入金額が、大きくなると、返済が難しくなっていきます。借金の額が自社の売上高や利益に対して、あまりにも大きすぎる企業への投資は要注意です。複利の問題が無くても、返済額に圧迫されて、事業が出来なくなってしまう企業もたくさんあるからです。

 もちろん住宅ローン等のよい借金もあります。ただし、借金をするときは、借り入れる際は、毎月の返済額と金利負担の重さを考慮に入れないといけないのです。特に返済額は現在の収入額のみで判断するのではなく、例えばコロナにより収入が減ってしまうなどのリスク対応の想定も求められます。

 借金は、使い方によっては、大きな武器になりますが、大概の人は、借金をすることによって、潰れてしまうことがほとんどです。目的を持って、借金をすることが大事になってきます。みなさんも株式投資先の選定時や借金をするときはこの点を考慮にいれてください。

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