経済講義 その3 1杯目のビールはなぜおいしいのか?

経済講義 その3 1杯目のビールはなぜおいしいのか?

 導入部分

 1杯目のビールの味が美味しいと感じた人は多いのではないのでしょうか? 最初の味は格別ですが、2杯目・3杯目の満足度は落ちていきます。ミクロ経済学では、1単位を追加したとき(今回は、ビールを何杯飲むのか)際、満足度がどのくらい変化したかを示すのが、限界効用と言います。ビールを何杯も飲むにつれて、満足度が減少していく事象のことを指すのです。

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 詳しく解説

 ビールを飲みたいという衝動は、1杯2杯と飲んでいくごとに減っていき、満足していきます。もちろん、人によって満足度の変化には、個人差も存在します。中には、ビッチャーで一気飲みをしても満足しないという強者も存在するかもしれません。そういった例外的な話は置いといて、一般的には、手に入りやすいものほど限界効用は低く、希少性の高いものほど限界効用は高くなります。ちなみに、経済学で満足度のことを効用といいます。

 これは、日常の様々な場所で言えることです。今、ある商品がブームになっていたとします。でも購入していくうちに、「もういいや」と思う人が増えれば、ブームは一気に去っていきます。どんなに良い商品であっても消費者に行き渡れば、購入者はいなくなっていきます。会社の業績を見る際、ブームがどの程度加熱しているかを見てみると、ブームの終焉もある程度予測がつくかもしれません。

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