第7級 その2 株式の歴史

第7級 その2 株式の歴史

 導入部分

 株式の起源は、1553年のイギリスまでさかのぼります。イギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されたのが始まります。株式という形で小口の資金を募り大きな投資を可能にする当時では画期的な仕組みでした。

 詳しく解説

 本格的な株式投資が始まるのは、1602年にオランダで設立された、東インド会社です。ここから大口の資金を集める際、広く利用され、ヨーロッパやアメリカを経て世界中に広まっていきました。

 株式の歴史の仕組みは、大航海時代に大きく花を開くことになります。きっかけは当時塩やこしょうなどの香辛料が高価だったことにあります。こうした高価な香辛料を手に入れるため、船で航海に出る人が出てきます。ただ、公開には多大な資金が必要とされます。

 航海士たちは、新天地から香辛料を持ち帰ることを条件に多くの投資家からお金を募ります。ただし、航海自体は、ハイリスクハイリターンで、難破することも多々ありました。投じたお金以上に責任を負わない仕組みが株式会社を世に広めることに繋がります。これを有限責任といいます。従来は、投じた資金以上の責任を負う無限責任が主流でした。

 航海を無事に終えると、投じた金額の数倍の資金が事業の成果として、配当されます。これにより、株式投資という投資手法が一般化していきます。投資家は、事業の見通しを評価することで、その事業が将来性があると判断できたときに初めてお金を投じることが出来るのです。

 これからあなたが株式投資を始めるときは、どの会社に投資を始めますか? 投資をする際の基準は、その社長が語る将来性です。見通しに希望が持てるからこそ、投資家は投資できるのです。

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