第6その5 日経平均ってなあーに?

第6級 その5 日経平均ってなあーに?

 導入部分

 日経平均株価とは、民間の日本経済新聞社が独自に算出した指標で、日本を代表する225社のみが取り上げられています。その時代その時代の日本を代表する企業を知ることができます。銘柄には、トヨタやみずほ、ソフトバンク、ユニクロ、セブンイレブンなど日本を代表する会社が軒を連ねています。この指標について詳しく解説していきます。

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 詳しく解説

 日経平均株価は、日本を代表する225社を元に算出された指標です。民間企業が作成した統計でありながら、唯一政府機関の統計として採用されている指数なのです。225銘柄の構成は、毎年1回見直しが行われており、通常は10月に実施されます。

 ただ、通常は7月~8月頃には銘柄の入れ替えなどを巡り、活発に取引が行われます。この指数は、単に投資家のみだけではなく、一般の取引においても大きな権威を得ることも出来ます。東証1部に上場している全銘柄2173社(2020年9月15日時点)から、選ばれた日本の頂点を意味するのです。

 日経平均を知る上で考慮に入れないといけない点があります。日本で最も時価総額が高い銘柄は、トヨタ自動車で約20億円ですが、日経平均のウェートは1%もないのです。一方で、値がさ株(みなし株価の高い株)と呼ばれる、銘柄の日経平均への寄与度はかなり高くなっています。例えば、ファーストリテイリングは10.07%、ソフトバンクグループは5.84%、東京エレクトロン3.89%、ファナックは3.20%などと続いています。(2020年9月5日時点) 詳しくは日経平均プロフィールをご参照ください。

 上記の理由から日経平均株価は、必ずしも日本経済の景気の善し悪しを必ずしも反映しているとは言い切れないのです。しかも、執筆時点(2020年9月15日)では、日経平均は2万3000円を超えており、GDPが2割以上落ちている中で、コロナバブルを迎えています。こうした中、いつ倒産するかもわからないにも関わらず、株価の上昇を維持することもあるのです。

 また、ファーストリテイリングなど一部の銘柄に買いを入れると、株価をつりあげることも出来ます。今まさに、日本銀行はアベノミクスという名の金融緩和で、株式をどんどん買っています。特に日経平均に寄与する銘柄を中心に購入することで、株価を維持することが出来てしまうのです。このため、どんなに景気が悪くても、株価を釣り上げる操作を国が主導できてしまうのです。

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国を挙げて推進されてきたクールジャパン政策だが、税金の無駄遣いや公的資金投資の失敗が相次いでいる。とりわけ悲惨なのが映画産業で、全く成果を上げられないどころか50億円近い赤字を垂れ流す壊滅的な状況だ。巨匠ヴィム・ヴェンダースからの言葉をきっかけにこの問題を長年追いかけてきた映画プロデューサーが、元凶である官民の癒着と不正を暴くとともに、世界各国の成功例を基に、あるべき政策を提言する。

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