第6級 その4 銀行預金と株式投資の違いは?

第6級 その4 銀行預金と株式投資の違いは?

 導入部分

 銀行預金は、1000万円までの元本とその利息までが保証されています。90年代後半以降、ゼロ金利が始まってから、雀の涙ほどの金利しかつかなくなったことで、株式投資の配当金に注目が集まっています。みずほフィナンシャルグループの株式を購入すると、5.3%の配当利回りがつきます。(2020年9月11日時点)。株価の変動というリスクはありますが、大幅な収益獲得を目指すことができるのです。

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 詳しく解説

 銀行預金は、銀行が潰れない限り、銀行に預けた預金は毀損することはありません。一方で、かつては銀行に預けておけば金利がものすごくつき、金利のみで生活ができたという話も聞きます。日本の預金金利は1998年の金融危機を契機として、日本銀行は公定歩合を実質0%に誘導し、銀行に預けておくメリットを消失させてしまったのです。2020年9月13日時点で、300万円以下の預金をみずほ銀行に預けた場合、0.002%しかつかないです。

 そこで、注目されているのが株式投資です。みずほフィナンシャルグループは、昔から配当利回りの高さに定評があり、リーマン・ショック後の株価の低迷時は複数の新聞の紙面で配当利回りが7%を超える優良銘柄として、持ち上げられていました。投資家に対しては、ある意味優しい銘柄ですが、預金者に対しては厳しい側面も持っています。

 みずほ銀行に投資をした場合を、株式投資をした場合を比較します。次の表を御覧ください。

 20年間銀行に預金をしても、上記の表通りの金額しか得られません。一方で、年間の配当利回り5%想定で見た場合、20年間で2倍に膨れ上がるのです。しかもみずほ銀行は、潰れたら、日本経済がダメになる企業です。つまり、日本経済がダメにならない限りにおいて、安定的に利益を得られます。また、上記の表は福利計算を元に算出しています。つまり、みずほ銀行に投資すると、理論上雪だるま式に儲けることができるのです。

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証券会社の資金を運用して、利益を上げる株式ディーラー。刻一刻と変化する株価に一喜一憂し、1日に5億~50億の金を動かし続ける彼ら。映画などでアメリカウォール街の内幕などは描かれることがあるが、日本のプロ株式ディーラーの世界はほとんど語られることがない。本書では知られざる「きな臭すぎる株と金の世界」の内幕を大暴露する。

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