コロナ禍で対面接待激減、7兆円減と深刻…

コロナ禍で対面接待激減、7兆円減と深刻…

 導入部分

 コロナ禍で企業の対面での営業や接待が減っています。電車や飛行機などの利用が減ったことや、泊りがけでの出張、お酒を交えた会食などが無くなっています。額にすると7兆円。コロナによってオンラインを通じた会議に切り替わっており、コロナが収束するころには画面越しでの会議が一派的な会議として定着し、コロナ前の習慣には戻らないとさえ言われています。

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 詳しく解説

 今回コロナによって多くの企業の業績が悪化しましたが、リストラを極力避けている印象があります。政府による雇用調整助成金の支給もありますが、売上が消失した分を接待費の削減や自社ビルなどの売却で乗り切っている印象です。ただ、この無くなった経費をコロナ前に戻ることは考えにくいと見た方がよいです。

 まず、このコロナでテレワークを余儀なくされたことで、多くの会社で実はいらない仕事があぶり出されたこと、オンラインで取引先と話せることが分かったことで、本当に重要なこと以外で対面でお客様とお会いする機会は今後元には戻らないと見られます。確かに直接お会いしたら肌感は伝わりますが、画面越しの会議と何が違うの?という話になるからです。コロナが無くなるのは少なくとも2~3年先でそれまでにはオンラインでの生活に置き換わっていくと考えられます。

 このため、少なくてもビジネス向けの7兆円規模の交際費の復活は、完全に元に戻ることはないと考えた方がよいでしょう。また、今回、企業倒産が想像以上に少なかったのですが、本格的な経営悪化になるのは2~3年後になると言われています。経営が悪化しているときに接待交際費を復活させる会社が増えるとは現時点で考えにくいからです。

 ビジネス需要の見込みだけで航空関連銘柄に投資をするのはとても危険です。観光需要はリバウンド需要などで復活する可能性はありますが、コロナに耐性を持ったビジネス環境に置き換わるため、無駄に交際費を使わせてくれる環境にはもう戻らないと考えた方がよいでしょう。

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